SSブログ

チシマリンドウ [リンドウの仲間]

34年前の貴重な1枚
 拙ブログのマイカテゴリーでは「デジタル化」に該当するが,再び撮影することは難しく,あえて「リンドウの仲間」とした。このリンドウが北海道の限られた場所に分布しているためである。34年前,礼文島でレブンウスユキソウ撮影後,その近くに生えていたものを何気なく写した。今となっては貴重な1枚となってしまった。それにしても発色が悪い。
chishimarindou.jpg
チシマリンドウ(リンドウ科)Gentianella auriculata 千島竜胆
 北海道(礼文島,利尻島,太平山)に分布,高さ5-20㎝の越年草。和名のとおり,北方系のリンドウで,千島列島,樺太,アリューシャン・カムチャッカにも分布する。茎には4稜があり,単純または多少分枝する。葉は少数つき,広披針形で長さ1-3㎝,基部は円く,柄がない。花期は8月,数個が茎頂につき,萼筒は長さ7-10㎜,かすかに5翼がある。裂片は卵形~卵心形で,長さ幅とも5-7㎜,基部は耳状になり,重なる。花冠は長さ2-3㎝で,赤紫色,先が5裂し,裂片の喉部にある内片は長さ5-6㎜でやや中部まで糸状に細裂する。
 チシマリンドウ属Gentianella は日本に3種分布,本種の他にはオノエリンドウ,ユウバリリンドウがある。本州の一部(白馬岳,針ノ木岳,八ヶ岳,荒川岳)に分布するオノエリンドウを除き,いずれも北海道に行かなければ見られない。(1985.8.4)

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。