リシリシノブ [シダの仲間]
北東北地方蛇紋岩地の貴重種6-約30年前の写真から
最初にお断りしなければならないが,今回の山行で撮影したものではなく,1990年撮影のポジフィルムをデジタル化した。このシダが自生しているところまで登り,デジタルカメラで写そうとしたが,残念ながら30年ぶりの再会は実現しなかった。これまで紹介してきた固有種及び貴重種を含め,最も産地及び個体数が少ないと思われる。和名は産地の利尻島に因む。
最初にお断りしなければならないが,今回の山行で撮影したものではなく,1990年撮影のポジフィルムをデジタル化した。このシダが自生しているところまで登り,デジタルカメラで写そうとしたが,残念ながら30年ぶりの再会は実現しなかった。これまで紹介してきた固有種及び貴重種を含め,最も産地及び個体数が少ないと思われる。和名は産地の利尻島に因む。
リシリシノブ(イノモトソウ科)Cryptogramma crispa subsp. acrostichoides
北海道・東北地方に分布,高山帯の岩場にまれに生える夏緑性のシダ。根茎は短く,斜上し,やや大きな株となる。葉は叢生し,前年の枯れ葉も残る。葉柄はわら色,淡褐色の鱗片が下部につく。胞子葉は大きく,長さ30㎝に達し,葉身は3回羽状に分裂,裂片は披針形,脈端が表面で凹み,辺縁は波状縁。栄養葉は胞子葉より短く,葉身は2-3回羽状に分裂,終裂片は倒卵形から長楕円形,辺縁には切れ込みか歯芽がある。胞子嚢群は裂片の辺縁に近くつき,長楕円形,反転した葉縁が薄い偽包膜となり,先端は重なり合って胞子嚢群を包み込む。(1990.7.23)
北海道・東北地方に分布,高山帯の岩場にまれに生える夏緑性のシダ。根茎は短く,斜上し,やや大きな株となる。葉は叢生し,前年の枯れ葉も残る。葉柄はわら色,淡褐色の鱗片が下部につく。胞子葉は大きく,長さ30㎝に達し,葉身は3回羽状に分裂,裂片は披針形,脈端が表面で凹み,辺縁は波状縁。栄養葉は胞子葉より短く,葉身は2-3回羽状に分裂,終裂片は倒卵形から長楕円形,辺縁には切れ込みか歯芽がある。胞子嚢群は裂片の辺縁に近くつき,長楕円形,反転した葉縁が薄い偽包膜となり,先端は重なり合って胞子嚢群を包み込む。(1990.7.23)
2019-07-26 00:00
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