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ホソバイワベンケイ

北東北地方蛇紋岩地の植物
 これまでに固有種及び貴重種として,北上山地最高峰・早池峰山南面登山口から中腹に見られた植物を紹介してきた。今日からの残り3種は,より広い分布の植物を掲載する。
 イワベンケイに比べ,葉が細く鋸歯が多い。早池峰山には両種が見られるというが,葉で容易に見分けられる。雌雄異株でそれぞれが退化した雌しべ,雄しべをもつ。雄株は花弁4枚,雄しべ8本,雌株は雄しべ4本,雌しべ4本,といわれている。この解像度を落とした写真では分からないが,元画像では雄しべ4本を確認した。
hosobaiwabenkei.jpg
ホソバイワベンケイ(ベンケイソウ科)Rhodiola ishidae 細葉岩弁慶 別名 アオイイワベンケイ
 北海道・本州中部以北に分布,主として火山の高山帯に岩礫地に生える多年草。雌雄異株。根茎は太く径1㎝位になり,枝を分け,先端は地上をはい,褐色の鱗片葉を密生する。花茎は鱗片葉の腋につき,各枝先から1ー3個ずつ出るため,株全体では多数束生しているように見える。花茎は高さ7ー25㎝,葉とともに鮮緑色,冬に枯れてなくなる。葉は無柄,長さ1.2ー4(まれに5)㎝,幅4ー10㎜,先端は3角形で鋭頭または鈍頭,上半部にそろった鈍鋸歯があり,まれにほぼ全縁で基部はくさび形。花期は7ー8月,花序は密集した集散状で,茎の上部の葉と同形の苞がある。(2019.7.9)

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