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ミツバアケビ

人と関わりの深い植物
 10月頃に熟す果実(長さ約10㎝の液果)がよく知られている。この果実や果肉だけでなく,若い芽は食用,つるは蔓細工の材料となる。
 秩父盆地内ではアケビとともにふつうに見られるが,どのように分布を分けているのかよく分からない。アケビに比べて本種の果実や新芽には程良い苦みがある。まだ緑の少ない山野でこの花を見かけると,心地よい野趣を感じる。
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ミツバアケビ(アケビ科)Akebia trifoliata 三葉木通,三葉通草
 北海道~九州に分布,山野にふつうに生える落葉つる性木本。雌雄同株。つるは右巻き,古いつるには短枝が発達する。葉は互生,古いつるでは短枝に集まってつく。3出複葉で,葉柄は長さ2-14㎝。小葉は長さ2-6㎝,幅1.5-4㎝の卵形で,縁には大きな波状の鋸歯がある。花期は3月下旬~5月,葉腋から総状花序が斜めに垂れ下がり,濃紫色の花をつける。花には花弁がなく,花弁状の萼片が3個ある。花序の先端には,雄花が10数個,基部に雌花が1-3個つく。雄花は径4-5㎜で雄しべは6個。雌花の径は約1.5㎝,円柱形の雌しべが3-6個ある。(2019.3.30)

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