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アカシデ

ソメイヨシノ開花
 東京から約70㎞の首都圏にありながら,秩父盆地の春は遅い。都心部のソメイヨシノは満開と聞くが,秩父ではようやく咲きはじめた。
 丘陵地では見頃のエドヒガンに混じって,樹冠が赤く見える樹木が点在している。秩父地方に分布する4種のクマシデ属Carpinus (クマシデ,サワシバ,イヌシデ,アカシデ)のうち,本種だけは雄花の苞が紅を帯びるのでよく目立つ。同じ落葉広葉樹林の優占種コナラに先駆けて開花する。
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アカシデ(カバノキ科)Carpinus laxiflora 赤四手
 北海道~九州に分布,山地のやや湿った肥沃な土地を好む雌雄同株の落葉高木。高さ15m,直径30㎝に達する。樹皮は暗灰色で滑らか,老木になると筋状のくぼみが目立つ。葉は互生し,葉身の長さは3-7㎝,幅2-3.5㎝の卵形~卵状楕円形,先端は尾状に長く尖り,基部は円形。側脈は7-15対。花期は4-5月,葉の展開と同時に開花,雄花序は黄褐色で長さ4-5㎝,前年枝から垂れ下がる。苞は広卵形で紅色を帯びる。雌花序は雄花序の先で,本年枝や短枝の先端に上向きにつくか,または垂れ下がる。
(写真上2014.4.7 写真中2019.3.26 写真下2019.3.29)

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