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コウヤノマンネングサ

花をつけない植物4
 更新をすっかり怠り、7月最初の投稿となる。何とも情けない。しかも相変わらず花をつけない植物を扱っている。
 蘚苔類(コケ植物)は植物体が小さいこともあり、同定するには顕微鏡が必要になることが多い。葉の細胞内の葉緑体や油体、葉の断面などが分類の決め手になるという。なかには比較的植物体が大きく、外見上で判断できるものもある。今日はその一つを紹介したい。
 日本のコウヤノマンネング科Climaciaceae には2属があり、いずれも第一次茎は匍い、第二次茎は起き上がって樹状に分枝する。
kouyanomannengusa.jpg
コウヤノマンネングサ(コウヤノマンネングサ科)Climacium japonicum 別名 コウヤノマンネンゴケ
 北海道~九州に分布、山地の林下の湿った地上に群落をつくる。茎は根茎状に地中を長く匍い、目立たない鱗片状の葉と多くの仮根をつける。匍匐茎の先は起き上がり、5-10㎝の高さとなるが、上部は湾曲し、多くの枝を出して小さな樹のような形となる。新しい茎は前年の直立茎の基部から出る。(2018.6.19)

【参考文献等】
服部新佐 監修 岩月善之助・水谷正美著 原色日本蘚苔類図鑑(1972) 保育社
米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info

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