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カモメラン [ランの仲間]

縁を取り持つカモメ
 この花は過去に3回見たことがある。いずれも数株ほどで見ごろを過ぎていた。旬な花に出会うことが今年の計画の一つになっていた。訪れた山では例年6月10日過ぎに見ごろを迎えるという。すでに5月下旬に開花したという情報もあり、咲き具合を案じながら登山口に向かう。
 登りはじめてまもなく思いがけないことに遭遇した。それは昨年6月、八ヶ岳の山小屋でお目にかかったS氏との再会である。住むところは離れ、互いの動静を知る由もない。カモメを目的にこの山を訪れただけであるが、偶然の再会に驚くばかりである。まさにカモメが引き寄せた再会である。
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カモメラン(ラン科)Galearis cyclochila 鴎蘭
 本州中部以北・北海道に分布、深山の湿気の多い林縁にはえる多年草。離れて紀伊半島・四国にもまれに産すという。カモメランがはえる地表はコケに被われていた。根は多少肥厚し、横にはい、ひも状。茎は高さ10-20㎝、翼がある。葉は1個、根生し、長さ4-6㎝、幅2-5㎝。5-7月、ふつう淡紅紫色の2花をつける。淡紅紫色にもさらに濃淡があり、ときに白花をつける。唇弁は長さ7-10㎜。紫色の細点があり、縁ははっきりしないが3浅裂する。距は細形、長さ7-10㎜、うしろに反る。和名の由来として、花の様子をカモメ(鴎)に見立てたという説、唇弁の細かな斑紋がカモ(鴨)の胸の模様(鴨目)に似るという説などがあるという。学名をOrchis cyclochila としてハクサンチドリ属Orchis として分類する考え方もあった。この場合でも、根茎が同属の他ものとは異なると示されている。(2018.6.8)

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山坊主

昨年の今日(6月12日) 八ヶ岳でお会いしました。
そして、今年、あの山での不思議を思い出します。

でも、あの山は本当に不思議な山です。
妙高山で一期一会した方と塩見岳で再会し
さらに、不思議な事にあの山でも再会しました。

私にとって、なにか引き寄せる力のある山です。
あの山に感謝です。
また、ご指導して戴ける事を楽しみにしています。

by 山坊主 (2018-06-12 14:33) 

hanameguri

8日は楽しい時を過ごすことができました。
拙いブログにご訪問のうえ、様々な事にご配慮いただいたコメントに感謝いたします。
まさにあの山は運を開く山ですね。

「ご指導」というお言葉に恐縮いたします。恥ずかしい次第です。
百名山を達成してすべてを知り尽くした山坊主さんの所作には学ぶことが多いです。どうぞ膝をいたわりながら山を楽しまれること、ご祈念いたします。
by hanameguri (2018-06-12 19:55) 

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