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キバナイカリソウ

雪渓を望む山麓④ 最終
 この山麓を訪れたもう一つの目的が、この花を楽しむことだった。本州では日本海側に分布するといわれているが、関東地方にも日本海要素の植物が分布しているところがある。
kibanaikarisou.jpg
キバナイカリソウ(メギ科)Epimedium koreanum 黄花碇草
 北海道(渡島半島)、本州(主として日本海側)に分布、山地の林床、林縁にはえる多年草。地上茎は高さ20-40㎝。葉は2回3出葉、小葉はやや硬く、長さ5-16㎝、幅3-10㎝、先は尾状に伸びてとがり、縁には多く刺状の毛がある。葉は冬に枯れる。花弁の長さ7-8㎜、距の長さは20-24㎜にもなる。
 私が常用する図鑑には次のように記されている。「群馬県の谷川岳や至仏山の蛇紋岩地帯には、花がクリームで、小葉の縁に毛のないクモイイカリソウE. coeleatre がある。これはキバナイカリソウに近いものか、なお研究を要する。」 この図鑑の改訂新版が2015年12月に刊行されているが、恥ずかしいことにまだ確認していない。学名の基準としている「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList)ではE. koreanum var. coelestre と表示され、キバナイカリソウの変種となっている。(2018.6.4)
【参考文献等】
佐竹義輔他 編(1982), 「日本の野生植物 草本Ⅱ離弁花類」 平凡社
米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info 



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