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サワフタギ

深緑の森で目立つ白花
 春から初夏の花が終わる端境期、深緑の森でよく目立つ花である。常緑性の多いハイノキ科において数少ない落葉性の低木である。西南日本の照葉樹林内に種数が多く、この地方に行くと分類に難儀する。これらはアルミニウムを多量に含み、焼いて得られる灰は染料の媒染剤に用いられた。「灰の木」が科名や属名の由来という。
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サワフタギ(ハイノキ科)Symplocos sawafutagi 沢蓋木
別名 ルリミノウシコロシ
 北海道~九州に分布、山地の谷間にはえる落葉低木、高さ2-4m。枝は灰褐色でよく分枝し、樹皮は縦裂する。葉の長さ4-7㎝、幅2-3.5㎝。葉の表面には光沢がなく、まばらに圧毛があり、ざらついた感じである。裏面には脈上に毛がある。5-6月、側枝の先に円錐花序ををつける。径7-8㎜の花冠は5深裂し、多数の雄しべをつける。秋になると藍色の果実に熟す。沢を被うように繁ることが和名の由来。別名は果実の色が瑠璃色になることによる。ウシコロシについては諸説があるようだ。 (2018.5.17)

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