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ヤマツツジ [ツツジの仲間]

アカマツ林にはヤマツツジがよく似合う
 どこかで聞いたようなフレーズである。40年以上前になるが、植生調査に関わったことがあり、アカマツ-ヤマツツジ群集という言葉を知った。植物生態学では、森林を構成する高木層や低木層などから植物群落を細かく分類する考え方がある。写真上のように高木層にアカマツ、低木層にヤマツツジがはえる林がその典型と思われる。関東地方にある二次林の一つはこの群集といわれるが、様々な要因による松枯れなどで写真のような林は少なくなっている。
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ヤマツツジ(ツツジ科)Rhododendron kaempferi var. kaempferi 山躑躅
 北海道南部~九州に分布、低山地の疎林内にはえる半落葉低木。高さ1-5m、若枝や葉柄には淡褐色の毛が密生する。春葉と夏葉の別がある。春葉は大きさや形に変化が多く、長さ2-5㎝、幅0.7-3㎝、秋には落葉する。夏葉は小形で長さ1-2㎝、幅0.4-1㎝、越冬する葉もある。葉の先端は、春葉はとがり、夏葉は丸みを帯びている。4-6月、枝先の1個の花芽から花を1-3個つける。花冠(径3-4㎝)は朱色で上側内部に濃色の斑点があり、漏斗状で先は5中裂する。開花後、花冠の朱色は次第に色あせてくるが、この株の朱には園芸種を思わせる鮮やかさがある。花の色や形には変化が多い。また、地域的な特徴などもあり、多くの変種や品種が知られてる。
 この山野で小さい頃よく遊んでいた。年上の者がこの花冠を食べているのまねて試したことがある。しかし、美味しいと感じたことは一度もなかった。色が似ているレンゲツツジには毒があり、動物も食べない。(2018.4.27)

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