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オキナグサ

天候に惑わされる今年の花巡り
 退職した身でありながら何かにつけて拘束されることが多い。さらに記録尽くめの天候で計画した花巡りもままならない。今日も過去(3年前)に撮影した写真を紹介させていただく。萼片内が淡黄色のツクモグサと同じ仲間で、絶滅が心配される植物である。
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オキナグザ(キンポウゲ科)Pulsatilla cernua 翁草
 本州~九州に分布、日当たりのよい草原にはえる多年草。根出葉は束生し、長い葉柄があり、2回羽状複葉、小葉は深裂してさらに欠刻する。花期は4-6月、花は1個が頂生し、鐘形で下向きに開き、花期後は上向きに変わる。花弁状の萼片は6枚、長さ2-2.5㎝、外側は長い白毛に被われ、内部は暗赤褐色。花期後は、白毛がある果実の集まり(写真下)となる。これを老人の白髪に例えたことが、和名の由来といわれる。

 私が小さいころは、あまり珍しい植物とは感じなかったが、今やなかなか見ることができなくなった植物である。人の手が入るような草地が減ったこと、開発等で環境が変わったこと、園芸目的で盗掘されたことなどで大幅に個体数を減らしている。環境省のRDBでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定され、埼玉県でも自生地は限られている。写真は他県の河川敷で撮影した。ここでは地域の方々が環境を維持するなど保存に努めている。こうした写真が撮れるのは、自生地を守る地域の方々のお陰である。(2015.4.12)

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