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クロムヨウラン? [ランの仲間]

新たな腐生植物
 クロヤツシロランと思われる果実を撮影後、少し離れた所に黒ずんだ枯れ枝らしきものを見つけた。近づいてよく観察すると果実期を過ぎたラン科植物と気づいた。
kuromuyouran2017.jpg
 果実期の形態からムヨウランの仲間と思われる。前日のクロヤツシロランは秩父地方に複数箇所に自生し、それぞれ個体数も意外に多い。しかし、この仲間は秩父地方で初見で、いまのところこの1個体だけの確認である。埼玉県植物誌(1998年版)では、ムヨウランが埼玉県平野部でわずかに確認されているだけである。ムヨウランの花期は6月頃で、果実期は初冬よりもっと早いと思われる。花を確認したわけではないので断定できないが、8月に花期を迎えるクロムヨウランの可能性が高い。埼玉県植物誌(1998年版)にはクロムヨウランは未記載である。地上すれすれに花をつけるタイプではないので、来年の夏には花を撮影できるだろう。 (2017.11.29)

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コメント 2

tonakazawa

珍しいものですね。正体が気になります。日本植物分類学会の会誌にクロヤツシロランなどの論文が掲載されています。新年会の際に持参します。
by tonakazawa (2017-12-30 14:59) 

hanameguri

情報提供ありがとうございます。
近くの丘陵地で偶然見つけました。自生していないと思われいたものが見つかるとビックリします。
20年前の調査から植物相が変わっていることを改めて実感します。
学会誌の論文は「クロヤツシロランに関する福島県の新産についての報告」と思われます。是非拝見いたしたいと思います。
それでは良いお年をお迎えください。
by hanameguri (2017-12-31 15:50) 

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