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クロヤツシロラン? [ランの仲間]

腐生植物と来年への課題
 前日では腐生植物としてギンリョウソウモドキを掲載した。昨年11月、マイフィールド(秩父地方)で偶然に見つけたクロヤツシロランと思われる果実を掲載(2016-11-14)した。花を撮影するために夏から準備していたが、花を見つけることができなかった。黒褐色の小さな花を地上数㎝につけることから見落としやすい。厄介なのは落ち葉に隠れたり、同化していたり、不慣れな者には見つけるのが困難である。さらに昼間でも薄暗く、ヤブ蚊に襲われながら撮影しなければならない。果実期になるとヤブ蚊はいなくなり、花柄は急速に伸びて40㎝を越えるものもある。そのため、この時期になると容易に見つけられるようになる。
 注目すべきことは、その分布である。以前は限られた地域の分布であったが、近年では各地で確認されるようになってきた。温暖化が原因なのか、それとも目立たない花で注目されなかったのか、定かではない。私が確認した3箇所ではいくつかの共通点があるので、花を確認した上でまとめたいと考えている。
kuroyatsushiroran2017.jpg
 果実が裂けて中から白い粉末のような種子がこぼれ落ちている。ルーペで見ると長さ3㎜位の糸状で、中心部に種子はあるようだ。落ち葉を取り除いてみると、下にはたくさんの糸状の種子がたまっていた。
 学名・和名等については、花を撮影してから正確に同定したい。見つからなかった反省として、来年への対策を試みている。来年の9月末にはおそらく投稿できるものと思われる。 (2017.11.29)

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コメント 4

ごん

巡り合わせで、貴記事拝見しました。
ヤツシロランは面白いですね、これは
クロヤツシロランでしょうか。
経験では9/15を前後の目安で開花する
様ですから是非観察なさって下さい。
印を付けても一年経つと見つかりませんね、
長めの杭をしっかりと刺し野帳に記録ですね。
楽しみですね。

by ごん (2018-01-05 09:09) 

hanameguri

はじめまして。拙いブログへの訪問、そして開花の貴重な情報をありがとうございます。
おそらくクロヤツシロランと思われます。2016年、はじめてガラを見つけました。2017年9月中、3回現地を訪れましたが花を見つけられませんでした。2017年11月、偶然に新たな自生地を見つけ、写真はその時のものです。2つの自生地の環境には共通点があるので正確な記録としてまとめるつもりです。地上すれすれに咲く小さな花ですが、今年の9月には見つけられるように準備しました。
ごんさんの取り組みを拝見いたしましたが、素晴らしい研究で感心いたしました。
by hanameguri (2018-01-05 10:30) 

ごん

大変失礼しました。9/25前後でした。
開花は大体4日前後でしぼみますから。

偶然に見つけたのですか、そしたら
その山、一山を探せばきっと驚きが
見つかると思いますね。杉林の小枝
果実が見つかればいいですね。
腐葉果実の中、共生菌の住処です、
倒木の住処は4,5年は楽しめますね。



by ごん (2018-01-05 12:40) 

hanameguri

2度にわたり詳細な情報提供ありがとうございました。

2つの自生地には共通点が多いのですが、大きな相違点もあります。
2016年は古刹のスギ並木、新しく見つけた自生地はコナラ中心の落葉樹林です。
クロヤツシロランはスギ林や竹林でよく見られるようですが、落葉樹林にも分布していることが分かりました。

by hanameguri (2018-01-05 22:52) 

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