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チョウセンノギク [キクの仲間]

大陸要素の植物
 日本列島が大陸と地続きであったことは、多くの人が認めるところである。そして、植物の分布からもこれを推測することができる。
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チョウセンノギク(キク科)Chrysanthemum zawadskii subsp. naktongense 朝鮮野菊
 イワギクの亜種subsp.(変種var. とする考え方もある)で、名前のように朝鮮半島や中国北部に分布、日本では壱岐、対馬や九州の一部に分布。日本列島が大陸と地続きであったことを証明する種といわれている。山地の岩の裂け目などにはえる多年草。イワギクに比べ、葉の切れ込みが浅くて裂片が広い。草丈も高く、頭花も大きいという。撮影した個体の頭花は5㎝を越えていた。現在の栽培菊の祖先の一つとされている。
 写真はイトラッキョウのはえる岩場周辺で撮影した。花期は終盤と思われるが、再び観察できるか分からないので証拠として撮影した。この季節に訪れるという福岡の方によれば、今年の花の数は極めて少ないとのこと。この方のHPでは見事な写真が掲載されている。周辺には花をつけていない株を多数確認した。今年が外れ年であればよいのだが。環境省のカテゴリでは絶滅危惧ⅠB類(EN)に指定されている。 (2017.11.1)

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tonakazawa

お帰りなさい。お疲れ様でした。イトラッキョウの写真も拝見しました。キイイトラッキョウもすばらしい群落ですね。今年の掉尾を飾る出来でしょうか?当方は浮き世の義理に振り回されカメラが泣いています。月末の観察会が唯一の楽しみです。
by tonakazawa (2017-11-09 19:43) 

hanameguri

コメントありがとうございます。お陰様で無事に行って参りました。
天候に恵まれ、期待していたものを大部分見ることができました。
ただ九州南方を先月通過した台風の余波が残っていました。
イトラッキョウ自生地で出会った方からいただいた情報が役に立ちました。
by hanameguri (2017-11-10 09:47) 

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