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イトラッキョウ [ネギの仲間]

ネギ属Allium の稀少
 関東地方にも分布するヤマラッキョウと同じ仲間に、イトラッキョウという種があることを以前から伺っていた。キイイトラッキョウと比較する意味でいつかは見てみたいと願っていた。
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イトラッキョウ(ヒガンバナ科)Allium virgunculae var. virgunculae 糸辣韮
 長崎県のごく限られた岩場にはえる多年草。花茎に葉がなく、高さ8-20㎝。根出葉は長さ10-20㎝、細い円柱形で径1㎜内外、中空ではない。花被片の長さは約5㎜、色は紅紫色まれに白色。半開き気味のキイイトラッキョウの花に比べてよく開いて咲き、緑色の子房が目立つ感じだ。花糸の基部ある歯も確認できる。ネギ属Allium 特有の臭いは「キイ」よりも強いと思われる。突然変異の白花タイプをオトメラッキョウA. virgunculae var. virgunculae f. albiflorum と呼ぶ。上から4番目の写真の花は白っぽく見えるが、紅紫色がわずかに混じる。本来のオトメラッキョウは完璧な真っ白、福岡の方はこのようなタイプを「モドキ」と呼んでいた。
(2017.11.1)

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