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ノコギリシダ [シダの仲間]

暖地性のシダが群生する地域
 埼玉県の地形は西高東低である。森林帯区分では暖温帯から冷温帯に移行する植生が分布している。この間を中間温帯とする考え方もある。
nokogirishida.jpgnokogirishida2.jpgnokogirishida3.jpg
ノコギリシダ(イワデンダ科)Diplazium wichurae
 本州(福島県南部、関東地方・能登半島以西)~九州、沖縄に分布、山地林下の陰湿な地上か岩上に生じる常緑のシダ。羽片の辺縁の鋭鋸歯を鋸に見立ててこの名がある。葉身は単羽状で長さ20-45㎝、幅10-20㎝。葉質はほぼ革質、表面は光沢のある暗緑色。側羽片の付け根(基部上部)は耳状になり、葉脈部分はくぼんでいる。葉柄は長さ20-30㎝で緑色~暗紫色。
 シダ植物の撮影には、薄暗い場所で低速シャッターを使用することが多くなる。また、光沢のある葉身は撮影すると白っぽく写り、見た目とは少し異なる発色になってしまう。ストロボを使用すると違和感のある写真になるので使用していない。いずれも1/30~1/8秒のシャッタースピードで微風を気にしながら撮影した。埼玉県西部の標高300m前後の沢沿いでは貴重な暖地性シダ群落を見ることができる。(2017.10.8)
 

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tonakazawa

観察会を予定していましたが雨で中止した場所のものでしょうか。見事な群落でしたね。
by tonakazawa (2017-10-20 10:46) 

hanameguri

22日に観察会を予定していた場所です。この近くに所用があり、半日近く時間が余ったので下見しました。その影響から今回台風を引き寄せたのかも知れません・・・・・・・。
最寄りの駐車場に車を止めて、上の林道も周回しました。尾根筋にはバイカツツジ、この群落の上の林道にはホラシノブもありました。
by hanameguri (2017-10-20 17:22) 

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