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ツユクサ

日本人に馴染み深い花
 子どもの遊びや繊細な色合いなどから、万葉の時代から親しまれてきた。はかない花は、様々なものにたとえられて詩歌にも登場してきた。
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ツユクサ(ツユクサ科)Commelina communis 露草 別名:アオバナ(青花)、ボウシバナ(帽子花)
 北海道~沖縄に分布、いたる所に多い1年草。茎は下部がはって分枝し、先は高さ20-50㎝に達する。花期は長く7-9月、花は1個ずつ開き、1日でしぼむ。和名の由来の一説には、朝露の頃から咲きはじめ昼頃には閉じることによる、とある。万葉集では「月草」として表記されているが、これも由来(ツキクサがツユクサ)の一つのようだ。それだけ昔から日本人に親しまれている植物だ。花弁は3個、下方の1個は白く長さ4-5㎜、卵円形の上方側の2個は長さ10-13㎜で目立つ。雄しべ(雄蕊)は6個あるが、2個が完全なもので雌しべ(花柱)とともに突出する。残りの4個(中心部に黄色く見える)は退化変形した仮雄蕊といわれている。4個のうち少し長めの1個からは多少の花粉が出ると思われる。日本全土でふつうに見られるが、いざ撮影しようとすると気に入ったアングルにならない。花の数は多いものの点在して咲くため、どこを写したらよいか、どの花にピントを合わせるか、私には簡単なようで意外と難しい。久しぶりに気に入った場所が見つかった。

 その昔、ツユクサの花を集めて色水遊びをしたことがある。ツユクサで書いたものを水で塗ると、たちまち色が薄くなるのが不思議で面白がっていた。ツユクサを見ると、私にもそんな時代があったことを思い出させてくれる。(2017.9.22)
 

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