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サンプクリンドウ [リンドウの仲間]

リンドウ科稀産種の花巡り2
 あっさりと見つかったヒメセンブリの撮影に夢中になっていると、通りがかりの方から声をかけられた。植物に関心のある方で、私と同じ目的であることが直ぐに分かった。親切なことに、別の所にもヒメセンブリやサンプクリンドウが咲いていることを教えていただいた。そのお陰で2つ目の稀産種にも簡単に出会うことができた。この上ない幸運に恵まれ、改めて感謝申しあげたい。
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サンプクリンドウ(リンドウ科)Comastoma pulmonarium subsp. sectum 三伏竜胆
 南アルプス特産のきわめてまれな植物で、高山帯に生える越年草。長野県南東部、静岡県境にある三伏峠(標高2590m)で採集されたことが和名の由来といわれている。チシマリンドウ属Gentianella に似るが、
花冠裂片の喉部にある内片(中心部の白い部分)が2片に分かれ、それぞれがさらに細かく別れること、などが大きな違いのようだ。茎の高さは5-20㎝、ほとんどは写真上のような10㎝に満たない小さなものばかりである。そのため、花は上部の葉腋に1-20個つけるというが、複数の花をつけているものはわずかしかない。三伏峠ではほとんど見られないという。改めて環境省カテゴリで絶滅危惧ⅠB類(EN)に指定されていることを実感した。(写真上のピンクの花はタカネシオガマ)
 ヒメセンブリ同様、天候に恵まれて期待以上の花を楽しむことができた。ほとんどは土壌の少ない砂礫地に生えている。その印象は漆黒の夜空に瞬く星のように砂礫地で美しく輝いていた。 (2017.9.10)

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