オノエラン

文字通り尾根の上で咲くラン
　ニョウホウチドリ（2017.7.13掲載）までの道のりは、ハイマツの稜線を歩く。開けた登山道沿いには、日当たりを好む植物が点在して飽きることがない。

オノエラン（ラン科）Chondradenia fauriei 尾上蘭
　本州（中北部及び紀伊半島）に分布、山地の日当たりのよい、岩石混じりの草地に生える多年草。基部にある長楕円形の2枚の葉は長さ6-10㎝、幅1.5-4㎝。茎は高さ10-20㎝、茎頂に2-6個の花をつけるという。この個体には6個以上の花がついていた。清楚な白い唇弁にW字形の模様が特徴である。
　和名の尾上には尾根という意味がある。ハイマツ帯を抜ける登山道沿いにひっそりと咲いていた。この山域の個体数はニョホウチドリよりも少ない。 (2017.7.10)