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チチブイワザクラ [サクラソウの仲間]

希少植物「チチブイワザクラ」展
 秩父のシンボル「武甲山」については、あいさつクモイコザクラなどで少しふれてきた。特に、武甲山石灰岩地特殊植物群落(国の天然記念物)は、鉱区のために立ち入ることはできない。こうした状況で、チチブイワザクラを見られる唯一の手段がある。それは、武甲山資料館で行われる一般公開(有料200円)である。石灰岩を採掘する鉱業所が、希少な植物を保護・育成したものを特別に展示している。自生地での観察をこだわりとして花巡りをしているが、ここだけは不可能である。資料館は武甲山麓の羊山公園内のあり、数十万人の観光客で賑わう芝桜の丘に近い。
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チチブイワザクラ(サクラソウ科)Primula reinii var. rhodotricha 秩父岩桜
 1933年、福島定次郎氏、清水大典氏によって武甲山で発見された。コイワザクラの変種で、近縁のクモイコザクラ、ミョウギコザクラに比べ、葉柄や花茎に毛がやや密にあること、花が大きいこと(径2-3.5㎝)が特徴である。イワザクラの変種とされることもあるが、若葉の表面に毛があるので異なる
 展示中のチチブイワザクラの撮影を申し出ると、受付の方から快諾をいただく。様々なアングルから撮影したが、鉢植えと室内展示では思うようにできない。希少種の証拠写真として見ていただければ有り難い。公開を実施している武甲山資料館(開館年月日:昭和54年)を訪れる人は少ない。そのため撮影は独り占めである。希少価値の観点では、芝桜よりもはるかに高い。(2017.4.26)

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