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イヌノフグリ

アズマイチゲ堪能後の寄り道 
 アズマイチゲの撮影後、また悪い癖が出てしまった。家に向かっている途中、別の植物が頭にうかんだ。すでに2月上旬には開花しているが、この植物のその後が気になっていた。inunofuguri.jpginunofuguri2.jpg

イヌノフグリ(オオバコ科)Veronica polita var. lilacina 犬の陰嚢
 本州、四国、九州、沖縄に分布する2年草。淡紅白色に紅紫色のすじのある小さな花(径3-4㎜)をつける。図鑑での花期は3-4月とあるが、この自生地では立春の頃に開花する。その頃の葉は緑色が薄く、全体に赤みを帯びた状態である。
 近年、生育地が近縁種のオオイヌノフグリやタチイヌノフグリなどの帰化植物に換わり、分布や数を大幅に減らしているという。「生育地を奪われた」という表現をよく使うが、むしろ生育に適した環境が少なくなったと感じる。研究者でもない私の感想であるが、イヌノフグリの生育環境は小石が多く土壌の薄いところが多い。撮影地は古民家の石垣にあり、個体数は少ない。別の箇所では小石がゴロゴロした道ばたで確認している。現在では、なかなか見られなくなった植物の一つで絶滅危惧Ⅱ類(環境省)に指定されている。(2017.3.16)
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