サンショウバラ

少し満足している写真シリーズ1（一年を振り返って）
　花の写真撮影には様々なスタイルがある。図鑑的な写真からボケを使って花の美しさを表現した写真、広角レンズを使ってお花畑のような群落写真など、枚挙にいとまがない。私は撮影技術も伴わないので、その時の気分でシャッターを切るだけである。その中で意外にも綺麗に写せた写真を6回シリーズで紹介したい。あくまで独りよがりの感じ方なので、忌憚のない感想をいただければ幸いである。

サンショウバラ（バラ科） Rosa hirtula 山椒薔薇
　神奈川県、静岡県、および山梨県にまたがる富士箱根周辺に分布する。バラ科バラ属の落葉小低木（高さ約5m）、和名の由来は葉がサンショウの葉に似ることによる。別名をハコネバラ（箱根薔薇）ともいう。6月に小枝の先端に淡紅色の美しい花（径5-6㎝）をつける。
　いずれは観察したいと思っていた植物の一つ。山梨県のある目的地に向っている時、林道を被うように咲いていた。箱根周辺だけのものと思っていたが、甲府盆地に近いところなので我が目を疑った。一人ではなかったので帰路に寄り、写したものである。車の往来が時々あり、その度に枝が揺れる。撮影するのに相当時間を要したのを覚えている。2016年にはタカネバラ、オオタカネバラなど、近縁の植物を見ることができたが、その中で最も記憶に残る花である。(2016.6.5)