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キクタニギク [キクの仲間]

在来または帰化
 近年,キクタニギクには在来のものと帰化のものがあること文献で知った。日本帰化植物写真図鑑第2巻(全国農村教育協会2010年)では次のように記されている。

「在来のキクタニギクよりやや舌状花が貧弱な個体が多いが違いは決定的ではない。在来のキクタニギクには地下に走出枝を出さないか出しても極めて短いが、帰化のものでは、栽培のイエギクと同様に、長い走出枝を伸ばす個体もある。在来のもの、帰化したもの形態で区別することは難しい。最近、新しく道路整備した林道などにおいて、緑化目的で吹き付けられた外国産ヨモギに混入してきて生育しているのをよく見かける。」
 撮影地は浦山ダム(1998年竣工)建設で使われた管理道路沿いの荒川河川敷にあり、ススキ、オオブタクサ、セイタカアワダチソウ、アメリカセンダングサ、クズに混じってキクタニギクが点在して生育している。走出枝を確認したが、どちらのものかは同定不能であった。植生から判断すると帰化したものかもしれない。
kikutanigiku.jpg
キクタニギク(キク科)Chrysanthemum seticuspe f. boreale 菊渓菊 別名 アワコガネギク
 本州(岩手県以南の東北地方太平洋岸~関東地方,長野県,近畿地方)・九州北部に分布、山地の谷間のやや乾いたところに生える多年草。暖帯~温帯に生育し、和名は京都東山の菊渓の菊という意味。(日本の野生植物:平凡社抜粋)(2016.11.3)

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