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タイミンガサ [キクの仲間]

まさに大明傘
 花の少ないアキギリに少しガッカリしたが,近くの特別保護区にはトチノキ,サワグルミ,カツラなどの巨木がそびえる見事な森が広がっていた。シカの食害のない林床は多様な植物相で被われ,傘になるような大きな葉をつけたコウモリソウ属Parasenecio も点在していた。
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タイミンガサ(キク科)Parasenecio peltifolius 大明傘
 本州(北陸~近畿北部)に分布,深山のやや湿った落葉樹林下に生える大型の多年草。日本海側型分布で温帯に生育する。茎は高さ1-2m,径4㎝に達する。上部には蜜に縮れた毛がある。
 下部の葉は大きくて,楯状に長柄がつく。葉柄は長さ30-60㎝,翼がなく,基部は短い葉鞘となる。葉身は大きく,円形で,径35-55㎝,9-14個の裂片に切れ込み,縁に不揃いな鋸歯がある。表面には黒緑色で,縮れた毛があり,裏面は淡緑色で,脈に沿って短毛がある。
 中部の葉は長柄があり,楯状につき,柄は長さ15-30㎝,短い葉鞘があり,葉身は径25-30㎝,裂片は10-13個。花序には線形の小さな苞がある。
 花期は9-10月。頭花は大きな円錐花序に着き,花柄は長さ9-15㎜。総苞は筒状で長さ9-11㎜,黄緑色で,縮れた毛がある。総苞片は5個,小花は6個あり,花冠ははじめ帯白色で,まもなく暗褐色になり,長さ10-11㎜。(2023.9.13)


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