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ケイリュウタチツボスミレ [スミレの仲間]

スミレの春は短し_その8
 今年是非見たいと計画していたスミレである。名の通り渓流沿いの岩の割れ目や河原の石の隙間にたまった砂(写真下)などが生育地で,増水時には冠水する湿潤な環境に生えていた。地下茎(写真中)は節間が詰まり,葉の基部は切形となり,タチツボスミレとは異なる。
※ 写真は上から順に上,中,下
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ケイリュウタチツボスミレ(スミレ科)Viola grypoceras var. ripensis 渓流立坪菫
 本州(関東地方,中部地方,近畿地方,中国地方)・四国に分布,山地~低山の中流域の川原に生えるタチツボスミレの渓流型変種。岩の隙間や川岸のマット状のコケなどに生える。
 あまり節間を伸ばさず草丈は5-10㎝ほどと小型。葉の表面には光沢があり,根生葉は3角形,基部は切形~浅心形。花後の茎葉は長3角形や基部が楔形の菱形に近い形になる。根生葉の基部はタチツボスミレのような深心形にはならない。茎葉も根生葉もタチツボスミレより小さく,長さ1.5-2.5㎝。地下茎がよく発達して,細根も非常に多い。
 花期は4月上旬-5月上旬。花はタチツボスミレと大きな違いはないが,花弁が細い傾向がある。(2023.4.13)


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