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ガマズミ

花と実を同株で写す
 丘陵帯から山地帯にかけて普通に分布しているので度々花や果実を写してきた。ところが草刈りで伐採されてしまうことがあり,同じ個体で花や果実を観察できなかった。
 ミズナラが優占する落葉広葉樹林下(標高約900m)のもので目的を達した。観察しながら尖った葉身先(写真C)が気になっていた。太平洋側ブナ帯に分布するオオミヤマガマズミと疑ったが,鋸歯の様子から一般的なカタバミとした。
 ※ 写真は上から順にA~D
gamazumi4.jpggamazumi.jpggamazumi2.jpggamazumi3.jpg
ガマズミ(ガマズミ科)Viburnum dilatatum 莢蒾 別名 アラゲガマズミ
 北海道(西南部)~九州に分布,丘陵地や山地に生える高さ5m位の落葉低木。樹皮は灰褐色。若い枝は灰緑色で,開出毛と小さな星状毛がある。

 葉は対生,葉身は倒卵形~卵形~円形,長さ6-14㎝,幅3-13㎝。葉の縁には浅い鋸歯がある。両面とも毛があり,特に脈上に多い。裏面の全面に細かい腺点があり,葉身の基部付近には大きい腺点が2-3個ある。葉柄は毛が多く,長さ1-2.5㎝。
 花期は5-6月。枝先に径6-10㎝の散房花序を着け,白い小さな花を多数着ける。花序の軸には開出毛や星状毛が密生する。花冠の径は5-8㎜,5深裂して平開する。
 果実は5㎜位の核果で,晩秋に赤く熟し食用となる。クロンキスト及びエングラー分類体系ではユキノシタ科として分類される。(A:2022.10.30 BCD:2022.6.21)


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