SSブログ

シラカシ

照葉樹林の構成種
 シラカシのような常緑樹では当年枝だけでなく,2年枝以前の古い枝にも葉が着いている。当年枝の葉と古い葉には差があり,図鑑における葉の形態は2年枝以前の葉のものと思われる。写真上,中に写っている葉はほとんどが当年枝の葉で,中には類似種のウラジロガシと見間違えてしまうものもある。念のため,同株で古い枝についた葉(写真下)も撮影した。シラカシの果実はその年の秋に熟し,ウラジロガシは翌年の秋に熟す。
 ※ 写真は上から順に上,中,下
shirakashi.jpgshirakashi2.jpgshirakashi3.jpg
シラカシ(ブナ科)Quercus myrsinifolia 白樫
 本州(福島県・新潟県以西)・四国・九州に分布,暖温帯に生える常緑広葉樹。
 高さ20m,径80㎝ほどになる。樹皮は灰黒色で縦に並んだ皮目があってざらつき,割れ目はない。
 葉は互生し,長さ7-14㎝,幅2.5-4㎝の狭長楕円形で,やや革質。先端は鋭く尖り,基部は楔形。葉縁の2/3以上に浅くてやや鋭い鋸歯が疎らにある。葉表は光沢があり,無毛。葉裏は灰緑色で,はじめは絹毛が散在するが,後に無毛となる。葉柄の長さは1-2㎝。托葉は開葉後まもなく欠落する。
 花期は5月頃。花は雌雄同株,雄花序は新枝の下部や前年の葉腋に着き,長さ5-12㎝。雌花序は新枝の上部の葉腋に直立する。
 果実は堅果,卵形で長さ1.5-1.8㎝。その年の秋に熟す。堅果を包む殻斗には6-8個の同心円状の環がある。
(2022.10.25)


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。