SSブログ

ガクウツギ

強い香りと目立つ装飾花
 梅雨の走りを感じる時期,沢沿いや湿り気のある林での独特な香りでガクウツギが生えていることが分かる。シカが食むことのできる低木であるが,その痕跡は見られない。
 3片の装飾花が多いが,写真(中・下)のような4片のものや希に5片になるものもある。樹形がウツギに似て花序のまわりに額のような装飾花(萼片)を着けること,独特の光沢のある葉が紺色を帯びること,それぞれの特徴が和名,別名の由来といわれている。
※ 写真は上から順に上・中・下
gakuutsugi.jpggakuutsugi2.jpggakuutsugi3.jpg
ガクウツギ(アジサイ科)Hydrangea scandens 額空木 別名:コンテリギ(紺照木)
 本州(関東地方以西)~九州に分布,山地の沢沿い斜面や林縁に生育する落葉低木。日本固有種。高さ1-1.5m。葉は対生,長さ4-7㎝,幅2-3㎝。縁には浅い鋸歯がある。深緑色の葉表には独特の光沢があり,短毛が散生する。葉裏の脈腋には白毛が密生する。果期は5-6月。花序の直径は7-10㎝。装飾花の萼片は3個で直径は2.5-3㎝,萼片3個の大きさは不同。両性花は直径5㎜ほど,はじめ淡黄色で,のちに黄色になる。花弁は5個,先端は円い。
 エングラー分類体系ではユキノシタ科に分類されていた。
(2022.5.12)

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。