SSブログ

ミツバベンケイソウ

岩上の弁慶
 山々に囲まれた秩父地方には多くの峠があり,武蔵・上野・信濃・甲斐と結ばれていた。一部には秩父往還という名が残る。現在の国道140号が相当するようだ。江戸時代には数ルートの秩父往還があったと聞く。2か月前,旧国道にある峠の石組みに生育しているミツバベンケイソウを見つけ,開花を期待して再訪した。この峠道も秩父往還の一つと思われる。mitsubabenkeisou.jpgmitsubabenkeisou2.jpgmitsubabenkeisou3.jpgmitsubabenkeisou4.jpg
ミツバベンケイソウ(ベンケイソウ科)Hylotelephium verticillatum 三葉弁慶草
 北海道~九州に分布,岩の露出した林中,林縁,渓流沿いの岩上、川原などに生える多年草。根茎がある。花茎は長さ20-80㎝,直立まれに斜上し,冬には基部まで枯れて毎春根茎の不定芽から出る。葉は長さ2-10㎜の柄があり,3輪生まれに4-5輪生,また小型の株では対生し,楕円形~長楕円形~広披針形で,長さ3-10㎝,幅1.5-3㎝,やや鋭頭,縁に疎らな低い鋸歯がある。花期は8-9月。頂生の散房状花序で,大型。淡黄緑色の花は普通5数性,短日性で晩夏から秋にかけて開花する。萼片は3角状卵形で,長さ約1㎜。花弁は広披針形,長さ約4㎜で鋭頭。裂開直前の葯は淡黄色,まれに暗褐色。蜜腺は広線形,長さ0.7㎜。雌蕊は長さ約4㎜。子房の基部は細まる。花柱は1㎜位。(2021.9.28)

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。