ジガバチソウ

久しぶりの大株に満足
　10年以上前，この花をコンパクトデジカメで撮影したことがある。マクロ機能もなく，オートフォーカスで撮るため，写真全てがピンボケ。それ以来の観察となったが，性能が向上したデジタル一眼でストレスなく楽しい撮影ができた。低木の下に生育するため，ここでは限られたアングルになる。地面に這うことも考えたが，自生地を荒らすことになるので止めた。

ジガバチソウ（ラン科）Liparis krameri var. krameri 似我蜂草
　北海道～九州に分布，冷温帯～暖温帯の落葉広葉樹林の林床や，やや暗く湿度の高いコケ蒸した岩上に生える。開花時の高さは8-25㎝。葉は2枚，卵形，長さ3-15㎝，幅2-6㎝，網目模様がはっきりし，縁が波立つ。花期は5-7月。花序あたり5-20個の花を着ける。花被片は全て先が細く尖る。花は淡緑色に暗紫褐色が混ざり，唇弁は暗紫褐色の縦縞が目立つ。萼片は10-14㎜，側花弁は長さ8-10㎜，唇弁は長さ6-8㎜。(2021.6.8)