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カイジンドウ

存在感のある地味な花
 数回見てきた植物であるが,いずれも見頃を過ぎていた。分布は北海道・本州・九州とされているが,中部地方以北と九州に隔離分布する,という話を聞いた。明るい林内や草原にあり,どこにでもありそうな生育環境である。環境省カテゴリでは絶滅危惧Ⅱ類(UV)に指定されている。
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カイジンドウ(シソ科)Ajuga ciliata var. villosior 甲斐竜胆
 北海道・本州・九州に分布,やや乾いた明るい落葉樹林に生える多年草。茎は直立して高さ30-40㎝,基部は赤紫色を帯び,全体に多細胞の毛があってやや白っぽく見える。葉は数対着き,基部の葉はさじ状または鱗片状で小さく脱落する。上部の葉は狭卵形で鈍頭,赤紫色を帯びることが多い。中部の葉は卵形~広卵形で短い柄があり,長さ3-8㎝,幅2-4.5㎝,,縁には疎らに粗い鈍鋸歯がある。花期は5-6月。花は青紫色で茎の上部に集まって着く。萼は長さ約6㎜。花冠は長さ10-12㎜の筒部があり,上唇は短い半円形の2裂片があり,下唇は3裂して開出する。3裂片の中央裂片は特に大きい。(2021.5.31)

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