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ヒメイワダレソウ

栽培それとも逸出か
 低山は花の端境期を迎えた。写す花もなく麓まで下山すると,一面に小さな白花が咲いていた。山林と農地の間に広がる耕作放棄地。等間隔に植栽用の低木が植えられているが,多くは枯れかかり手入れも入っていない状況だ。見かけない花であることから撮影した。花のつくりが在来種イワダレソウに似ていることから同定することができた。やがては特定外来種と指定されるような植物になるかもしれない。ネット検索では周辺環境への影響を危惧するものがヒットする。
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ヒメイワダレソウ(クマツヅラ科)Phyla nodiflora var. minor 姫岩垂草 別名 リペンス
 YListの生態情報では「栽」と表示されている。いくつかの図鑑を調べたが,現在のところ掲載されているものはなかった。
 ヒメイワダレソウは南米原産で,昭和初期頃に移入された外来種である。草丈は10㎝前後,踏みつけに強い多年草。常緑といわれるが,冬季には茶色に変色するという。花期は春から秋。
 在来種イワダレソウと生態特性が類似していることから,開発跡地や法面等で活用されている。成長が早く,雑草侵入抑制効果が評価されて,畦法面や道路法面や手入れ不用のグランドカバーとして植栽されていると聞く。
(2021.5.26)

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