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クチナシグサ

3年越しの撮影
 2019年6月に萎れた残り花を見たのが本種との最初の出会いだが,種名未同定のまま画像はお蔵入り。その後,ネット上に掲載された写真で記憶が蘇った。特徴のある葉で同定することができた。
 観察を5月上旬に計画していたが,すでに開花していることが分かり,
2年前の観察地を訪れた。掲載した画像は少し離れた場所で撮影したものである。いずれもコナラなどの二次林縁で,山道脇の乾いた草地に自生していた。イネ科に寄生するといわれているが,根拠となる文献等は見つからなかった。
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クチナシグサ(ハマウツボ科)Monochasma sheareri 梔子草 別名 カガリビソウ
 関東・中京・中国地方と四国の瀬戸内側・九州北部などの年雨量1,800㎜以下の乾いた地方に分布,低地の落葉樹林下に生える越年草。根際で分枝して株となり,茎は細く,斜上するか,または地に伏す。長さ15-60㎝,曲がった毛が散生する。茎の上部の葉は線形または線状へら形で先は尖り,両面に毛が散生し,長さ20-35㎜,幅2-3㎜。花期は4-5月,上部の葉腋ごとに1花をつける。花柄は長さ2-8㎜。萼は花期に長さ8-15㎜,花期には大きくなり長さ20-25㎜。萼裂片は線形で4-10㎜。花冠の長さは約10㎜。果実の形がクチナシの果実に似ることが和名の由来という。また,別名は若葉が赤色を帯びることに因る。クロンキストやエングラー分類体系ではゴマノハグサ科に分類される。(2021.4.22)

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