SSブログ

ヤブサンザシ

雄花と雌花を見分ける
 荒川に近い2箇所の崖で自生を観察することができた。「ヤブ」という名に相応しく,アズマネザサやつる植物と混生していた。雌雄異株であることから意識して雄花(写真C)と雌花(写真D)を見分けたが,雌花にも雄しべがあり,慣れないと判別しにくい。雄花の花柄は比較的長く,雌花の花柄は短い感じがする。
 ※写真は上からA~D
yabusanzashi.jpgyabusanzashi2.jpgyabusanzashi3.jpgyabusanzashi4.jpg
ヤブサンザシ(スグリ科)Ribes fasciculatum 藪山櫨子,藪山査子 別名 キヒヨドリジョウゴ
 本州~九州に分布,山野に希に自生する雌雄異株の落葉低木。株立ちで高さ1mほどになる。樹皮は紫褐色で,縦に裂けてはがれ落ちる。若枝は灰白色,はじめ軟毛が密生するが,のちに無毛。葉は互生で,長さ2-6㎝,幅2.5-6㎝の広卵形で,掌状に浅く3-5裂する。基部は切形または浅い心形。裂片の縁には欠刻状の鈍い鋸歯がある。葉質は草質で薄く,両面とも短い軟毛がある。葉柄は長さ2-3.5㎝,短い軟毛と長毛がある。花期は4-5月,前年の枝の葉腋に黄緑色の花が1-数個束生する。
 藪に生えてサンザシ(バラ科)の果実に似ていることが和名の由来という。エングラー分類体系ではユキノシタ科に分類されている。
(写真A・D:2021.3.29 写真B・C:2021.3.26)

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。