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コクサギ

特異な葉序
 コクサギには失礼だが,お世辞にもきれいな花とはいえない。全体に臭気があり,クサギより小形であることから小臭木の名がついたという。沢沿いや湿った所に普通に生える雑木だが,意外にも特異な葉序を持つことで知られている。葉が左右交互に2個ずつ特殊な互生で「コクサギ型葉序」と呼ばれている。クサギのような臭いではなく,ミカン科特有の柑橘系の匂いがする。特に,登山中などにはこの匂いが心地よく感じる。秋の黄葉も意外に美しい。雄株に比べて雌株の個体数が非常に少ないよう感じた。ようやく見つけた雌株の花はすでに終盤。
 不要不急の外出自粛の折,オニグルミ同様,自宅に近い河岸段丘で撮影した。しばらくは散歩がてらの地味な花巡りが続く。
 ※写真は上から順に1~4 写真1:葉 写真2:雄花 写真3:雌花 写真4:昨年の分果kokusagi.jpgkokusagi2.jpgkokusagi3.jpgkokusagi4.jpg
コクサギ(ミカン科)Orixa japonica  小臭木
 本州~九州に分布,やや湿った藪や沢沿いの林内に生える落葉低木。雌雄異株。いちじるしく枝分れして,高さ1-5mになる。葉は左右交互に2個ずつつく特殊な互生,長さ5-12㎝,幅3-7㎝の倒卵状長楕円形または菱形状卵形。花期は4-5月,前年枝の葉腋に小さな花をつける。雄花は長さ2.5-5㎝の総状花序に10個ぐらい,雌花は長さ1-2㎝の柄の先に1個つく。花の径は7-10㎜。果実は3-4個の分果に分かれる。分果の長さは8-10㎜の歪んだ楕円形。(2020.4.22)

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