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オニグルミ

河岸段丘に生える樹木
 秩父盆地には荒川によって形成された河岸段丘があるる。自宅付近にもその段丘があり,斜面には湿り気を好む樹木が生えている。段丘上からは,これらの樹木を見下ろすように観察することができる。葉や雄花序は十分に展開していないが,雌花序の2裂した花柱(赤い部分)にピントを合わせて撮影した。花柱の下がやがて膨らんで果実となる。
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オニグルミ(クルミ科)Juglans mandshurica var. sachalinensis 鬼胡桃
 北海道~九州に分布,川沿いや窪地など,湿り気の多い所に生える落葉高木。雌雄同株。高さ7-10m,樹冠は丸い。樹皮は暗灰色,縦に割れ目が入る。葉は奇数羽状複葉で互生,長さ40-50㎝。葉柄と葉軸には褐色の軟毛や腺毛が密生し,5-9対の小葉がつく。小葉は長さ8-18㎝,幅3-8㎝の楕円形。花期は5-6月,葉の展開と同期に開花,雌花序は新枝の先端に直立,雄花序は前年枝の葉腋から垂下する。果実は核果状の堅果。種子が食用になるだけでなく,木材は優良な家具材,銃床になる。堅果は砕いてタイヤに混ぜ,スリップ止めにする。 (2020.4.21)

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