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ミヤマエンレイソウ

人影のない山里で
 登山にも自粛ムードが高まり,人の気配のない山麓や沢沿いでの散策に留めている。狭い盆地内で「井の中の蛙」状態だ。それでも,自宅で我慢する都市部の方に比べれば恵まれている。
 本種はミヤマといっても,深山に行かなくとも低山で普通に見られる植物だった。昔の記憶をたよりに数箇所を訪れたが,全く見当たらない。ようやく最後に訪れた沢沿いで写すことができた。花をつけた個体は数個体,どの個体も貧弱で約10数㎝の草丈である。ここにはカタクリも群生していたが,数えられる程度で昔の面影は皆無。普通に見られたカンスゲはほとんどが刈られているような状態,ここでもシカの食害は酷い。ミヤマエンレイソウの毒はシカには関係ないのだろう。
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ミヤマエンレイソウ(シュロソウ科)Trillium tschonoskii  深山延齢草 別名 シロバナエンレイソウ
 北海道~九州に分布,山地の林内のやや湿った所に生える多年草。茎は高さ20-40㎝,葉3個が茎頂に輪生,卵状菱形で,長さ幅ともに6-17㎝。花期は4-5月,茎頂に1個の花をつける。外花被片は長さ20-27㎜,先は尖る。内花被片は白色で先は尖り,長さ16-27㎜。類似のエンレイソウには普通内花被片は見られない。クロンキストやエングラー分類体系ではユリ科に分類されている。(2020.4.17)

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