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ヤマアイ

古くからの染料
 自宅から約1㎞のところに群生地がある。写真Aはその一部で,群生は沢沿いに広がる。和名は山に生える藍という意味で,昔は染料として使用されていた。実際には藍色にならず,緑色に染まるようだ。雄花(写真B,C),雌花(写真D,E)ともに目立たず,疎らに咲く状態である。3月末の積雪で倒れ掛かっていたが,再び立ち上がってきた。
 ※写真は上から順にA~E
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ヤマアイ(トウダイグサ科)Mercurialis leiocarpa 山藍
 本州~沖縄に分布,山林の下草として群生する多年草。雌雄異株。地下茎が繰り返し分枝し,草丈は30-40㎝になる。地下茎は生の時は白いが,乾燥すると変色して紫色となる。葉は対生し,披針形の托葉がある。葉身は長楕円状披針形~卵状楕円形,長さ10㎝前後,鋭頭で基部は鈍く,縁には鋸歯がある。葉柄は長い。花期は4-7月,枝先の葉腋から花枝を出し,小型の雌花,あるいは雄花をそれぞれやや総状を呈した長い穂状花序をつける。雄花の花被は膜質で敷石上に配列し,開花すると3裂,雄蕊は多数。雌花は花数が少なく,目立たない。わずかに2個の棒状体が確認できる程度である。染料植物として,中国からのアイ(タデ科)やリュウキュウアイ(キツネノマゴ科)と混同されるが,本種の染料色素は葉緑素であり,青藍(インジゴチン)を含まない。(写真C:2020.4.4  写真ABDE:2020.4.11)

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