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チシマフウロ

北東北地方蛇紋岩地の貴重種3
 本州では早池峰山の他,青森県の一部で知られるのみ,北海道,千島,樺太など氷期に南下した亜寒帯の植物と考えられている。早池峰山南斜面高山帯ではふつうに見られる。まだ見頃には少し早く,花をつけた個体は少なかった。  chishimafuuro.jpg
チシマフウロ(フウロソウ科)Geranium erianthum 千島風露
 北海道及び本州北部の早池峰山に分布,高山帯の草地に群生する多年草。太い根茎があり,茎は高さ20ー50㎝,上部には葉柄とともに下向きの圧毛がある。根出葉は多数あり,茎葉は1ー2個互生し,最上部の葉は対生する。葉身は幅5ー12㎝,掌状に5ー7深裂し,裂片はさらに3出状に中裂し,小裂片には2ー4個の深い鋸歯がある。表面と縁及び裏面脈上にあらい毛がある。托葉は膜質で褐色,離生し,狭3角状で長さ8ー12㎜。花期は7ー8月,花は紅紫色で,径2.5ー3㎝。茎頂に集散状に十数花が集まってつき,花柄及び小花柄には下向きの屈毛と開出するあらい毛を密生し,ときに腺毛が混じる。雌しべ,雄しべが太くつき出し,葯の紫色が濃く,花は平開する。(2019.7.9)

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