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ユキワリソウ [サクラソウの仲間]

4年前の写真から①-雪割草とユキワリソウ
 ブナ帯に咲く花が気になるが,梅雨らしい天候続きで訪れることができない。霧のかかったブナ帯では熊と遭遇する恐れがある。いつものことであるが,ブログ開始前のこの季節に撮影したものを3つ紹介したい。

 雪割草という名は,文字通り雪解けの頃に咲く花を指している。地方によって咲く花も違うので,雪割草といっても種が異なる場合もある。新潟県ではオオミスミソウを雪割草と呼ぶようだ。イチリンソウニリンソウアズマイチゲなどを雪割草と呼ぶ地方もあるという。一般にユキワリソウと表記される和名の植物は本種を指しているので混同されることが多い。
yukiwarisou.jpg
ユキワリソウ(サクラソウ科)Primula farinosa subsp. modesta var. modesta 雪割草
 本州中部・四国・九州に分布,亜高山から高山帯の岩場に生える多年草。根茎は短く,前年の枯れ葉が残って着いていることがある。葉は根生し,長さ3-7㎝,幅1-2㎝。先は丸く,下部は狭まって柄状となり,縁はやや裏に曲がり,多数の先の鈍い鋸歯ある。表面は無毛,裏面はやや白く淡黄色の粉状物が密生する。花期は6-7月,高さ7-16㎝の花茎を伸ばし,3-15個の花を散状につける。花冠は紅紫色で花喉部は黄白色,径1-1.5㎝,筒部は長さ6㎜,萼の1.5倍ある。変異が多く,いろいろな名のものが報告されているが,多くは個体変異なのか地域変異なのか確認されていないという。 (2015.7.2)

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