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イヌシデ

「花隠し」という季語に感動
 サクラの花が雪で隠れた状態を表す季語という。サクラの見頃に積雪がある地方特有の言葉と聞いた。なんと綺麗な言葉であろうか。4月10日はこの季語にふさわしい天候で,この冬でも見られなかった雪化粧の秩父連山となった。

 高木の花を撮影できるアングルは意外と限られている。さらに強い風や日射での撮影には厳しいものがある。カメラを上方に向けていると「何を写している?」「何の鳥がいます?」と尋ねられることも多い。「花を写しています」と応えるが,いつも理解してもらえない。
 ※写真上:枯れ葉のように見えるのは前年の果穂の一部  写真中:枝の先端から垂下する雌花序
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イヌシデ(カバノキ科)Carpinus tschonoskii 犬四手
 本州(岩手県・新潟県以南),四国,九州に分布,山地や丘陵地の落葉広葉樹林に生える落葉高木。雌雄同株で樹高15m,径30㎝に達する。樹皮は滑らかで,白っぽい縦縞模様がある。老木には浅い割れ目が入る。葉は互生,葉身は長さ4-8㎝,幅2-4㎝の卵形~卵状長楕円形,側脈は12-15対,葉と葉柄には伏毛があり,葉先は尾状にならない。(アカシデ葉と葉柄はほとんど無毛で,葉先は尾状になる
 雄花序は黄褐色で長さ5-8㎝,前年枝から垂れ下がる。雌花序は本年枝の先端や短枝の脇から出る。雄花から花粉を出し終えると,雌花は下向きに垂れ下がるという。(2019.4.7)

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