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カラハナソウ

和製ホップの果穂
 数年前、よく徘徊する丘陵地への道沿いで見つけた。冷涼な地方に分布していることから、栽培種の逸出なのか、自生なのかを疑っていた。ホップ(セイヨウカラハナソウ)とカラハナソウは痩(そう)果にある黄色の腺点で区別するが、確認できないままになっていた。ホップの腺点は密生するほど多いが、カラハナソウは数が少ない。撮影後、この部分を確認しカラハナソウとした。果穂には独特の香りと苦みがあったが、ホップの代用にはならないという。
 この付近で古くから農業を営む方にお伺いすると、昔から自生していたこと、栽培した事実はないこと、などを教えていただいた。

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カラハナソウ(アサ科)Humulus lupulus var. cordifolius 唐花草
 北海道・本州中部以北に分布、山地の草藪や林縁にはえる雌雄異株の多年草。つる性で茎には下向きの刺毛がある。葉は対生、同属のカナムグラの葉は5-7深裂するが、本種は3裂からときに5中裂し、裂けずに卵円形こともある。基部は心形で先はとがり、縁にはあらい鋸歯がある。花期は8-9月、雄株につく雄花穂はつるの先に円錐状に垂れる。雌花が変化した果穂は、2-3㎝の卵円形で松かさに似ている。クワ科として分類されていたが、APG分類ではアサ科となった。
(2018.10.23)

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