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ヤマユリ

強い芳香と大型の花
 強い芳香と大型の花が西洋人に好まれ、園芸種の母種として用いられた。有名なカサブランカにも本種のDNAが入っているという。関東地方では明るい林や草地ではふつうに見られるが、人の手が入らなくなった藪などでは生育することはできない。
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ヤマユリ(ユリ科)Lilium auratum 山百合
 本州(近畿以北)に分布する日本特産種。山地、丘陵にはえる多年草。鱗茎は扁球形で径6-10㎝、黄白色で苦味がない。茎は高さ1-1.5mにもなり、毛や突起もなく、断面は丸い。葉は披針形で長さ10-15㎝、短い柄がある。花期は7-8月、数個から多いものでは20個もつき、横向きに開く。花被片は長さ10ー18㎝、赤褐色の斑点と中脈に沿って黄線がある。内片は外片より幅広く、先は反り返り、基部の内面には突起がある。ユリ科の花は3数性、6枚の花被片(内花被片3、外花被片3)、雄しべ6、雌しべ1、子房3室、という花のつくりをしている。径20-26㎝の花は、ユリの中でも最も大きな花で、ユリの大様といわれている。強い芳香があるので喜ばれ、庭にもよく作られるが自然分布は意外に狭い。東北~近畿にはふつうであるが、北海道、北陸、中国地方、四国、九州にはなく、あるとすれば野生化したものである。
(2018.7.16)

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