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ヒメムヨウラン [ランの仲間]

光合成を行わない植物
 数年前になるが、この植物をはじめて見たのは南アルプスの亜高山帯。7月下旬ですでに果期を迎えていた。今回見られた場所は亜高山帯の針葉樹林ではなく、標高1500m前後の山地帯にある針葉及び広葉樹の混合林にある。一部は、人に踏みつけられるような登山道でもはえていた。本来の花期は6月に入ってからであるが、自生地の標高や今年の気候を反映して早くも見頃の状態である。
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ヒメムヨウラン(ラン科)Neottia acuminata 姫無葉蘭
 北海道、本州(中北部)に分布、亜高山の針葉樹林下にはえる多年草。葉緑素を持たず、光合成を行わない菌従属栄養植物。根茎は短く、根は束生する。茎は高さ10-20㎝、やや細くて無毛、3-4個の鞘状葉をまばらにつける。鞘状葉は長さ2-3㎝、筒状で膜質、鈍頭。6-8月に淡褐色の花をやや多数、まばらにつける。唇弁は萼片と同長、3角状卵形、倒立して咲く花なので唇弁は上方に位置する。花の中央部にある蕊柱はきわめて短い。(2018.6.8)

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