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ヨウラクラン [ランの仲間]

着生植物がはえる環境
 植物はふつう土壌に根を下ろして水や養分を吸収する。ところが、生物界では例外は当たり前で多様性に富んでいる。着生植物の最も重要な環境要素は水分であろう。一般的には、その水分は雨水や霧に依存する。幸運なことに空中湿度の高い環境に適応する植物を取りあげたい。
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ヨウラクラン(ラン科)Oberonia japonica 瓔珞蘭
 本州(宮城県以南)~沖縄に分布、樹幹や岩上に着生する小型の多年草。茎は長さ1-4㎝で束生し、下垂する。葉は4-10個、2列互生し、肉質扁平で長さ約1㎝。4-6月、茎頂に長さ2-8㎜の花序をつける。花は淡黄褐色で径約1㎜。小さな花を総状にたくさつけて垂れ下がる。
 渓流沿いにある撮影地では高い湿度が保たれている。その上、この個体は観察しやすい位置に着生していた。和名は垂れ下がった花序の様子を瓔珞(装身具または仏堂や仏壇の荘厳具)にたとえたことによる。(2018.5.21)

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