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ギンラン [ランの仲間]

金さん銀さん揃い踏み①
 昔は山野でふつうに見られたキンラン属Cephalanthera が激減しているという。環境の変化(明るい雑木林の減少)や採集などが原因と考えられている。この仲間には菌根菌との共生関係が確認されており、土壌条件が合わないと枯れてしまう。1株ずつはえることが多く、単調な写真になりやすい。この日は3株に救われた感じがする。
ginran.jpgginran2.jpg
ギンラン(ラン科)Cephalanthera erecta var. erecta 銀蘭
 本州~九州に分布、山野の林内にはえる多年草。茎の高さは10-30㎝、erectaは直立していることを意味する。葉は3-6で互生し、長さ3-8㎝、幅1-3㎝。花期は5-6月、白い花は開かないことが多い。写真下の花は比較的よく開いて唇弁のようすが確認できる。和名は、黄色の花を咲かせるキンラン(金蘭)に対して白い花をつけることによる。本種はキンランよりも菌根菌への依存度が高いといわれている。また、種内変種としてクゲヌマランやユウシュンランなどがあるという。
 近くの公園でも見かけるが、開花の頃に訪れるとなくなっていることが多い。この3株は、あまり人が訪れない明るいコナラ林で撮影した。周辺にも数10株が点在している。環境省カテゴリでは特に指定はないが、埼玉県では絶滅危惧Ⅱ類(UV)に指定されている。 (2018.5.2)

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