ゼンマイ [シダの仲間]
花の咲かない植物
関東地方を離れた花巡りを望むところであるが、身近な場所での徘徊が多くなってしまう。イカリソウの自生地では見栄えの良いシダも群生している。シダ植物ではふつう葉の裏面に胞子嚢がつく。一方、葉の裏面ではなく独立した胞子葉として胞子嚢をつける仲間も存在する。このシダの名は古来からよく知られている。
関東地方を離れた花巡りを望むところであるが、身近な場所での徘徊が多くなってしまう。イカリソウの自生地では見栄えの良いシダも群生している。シダ植物ではふつう葉の裏面に胞子嚢がつく。一方、葉の裏面ではなく独立した胞子葉として胞子嚢をつける仲間も存在する。このシダの名は古来からよく知られている。
ゼンマイ(ゼンマイ科)Osmunda japonica
北海道~沖縄に分布、林下にふつうにはえる夏緑性の地上生シダ。根茎は太く、斜上からほぼ直立、葉を数枚叢生する。葉の高さは0.5-1m。栄養葉の若葉は代表的な山菜として食されてきた。ゼンマイは銭巻で、渦巻状に巻く若葉の形状が古銭に似ていることによる。時計のぜんまいばねは、植物の形状から連想して名づけられたものといわれる。この形状はぜんまい特有のものでなく、多くのシダ植物に共通するものである。
栄養葉は2回羽状複葉。胞子葉は主脈の両側に胞子嚢を密につけ、胞子を放出して直ぐに枯死(写真③④)する。胞子は葉緑体を含んでおり、短命。写真②では胞子葉が緑色、栄養葉は茶色っぽく写っている。写真上から①~④(①②2018.4.14 ③④2018.4.27)
【参考文献等】
岩槻邦男編(1992),「日本の野生植物 シダ」 平凡社
北海道~沖縄に分布、林下にふつうにはえる夏緑性の地上生シダ。根茎は太く、斜上からほぼ直立、葉を数枚叢生する。葉の高さは0.5-1m。栄養葉の若葉は代表的な山菜として食されてきた。ゼンマイは銭巻で、渦巻状に巻く若葉の形状が古銭に似ていることによる。時計のぜんまいばねは、植物の形状から連想して名づけられたものといわれる。この形状はぜんまい特有のものでなく、多くのシダ植物に共通するものである。
栄養葉は2回羽状複葉。胞子葉は主脈の両側に胞子嚢を密につけ、胞子を放出して直ぐに枯死(写真③④)する。胞子は葉緑体を含んでおり、短命。写真②では胞子葉が緑色、栄養葉は茶色っぽく写っている。写真上から①~④(①②2018.4.14 ③④2018.4.27)
【参考文献等】
岩槻邦男編(1992),「日本の野生植物 シダ」 平凡社
2018-04-28 13:45
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