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アカヤシオ [ツツジの仲間]

若芽色の季節
 彩り豊かな日本には多くの伝統色があり、文化や生活の中で用いられてきた。早春に木々が芽生えるころは、例えようのない柔らかな色で彩られる。例年であれば、この色が麓からゆっくりと標高を上げていく。ところが今年は様相が異なり、一夜明けると別の彩りに変わってしまう。
 周辺の山が若芽色になる直前、盆地から山深く入ると一際美しいツツジを見ることができる。 
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アカヤシオ(ツツジ科)Rhododendron pentaphyllum var. nikoense 赤八汐 別名 アカギツツジ
 福島県以西、滋賀県・三重県までの太平洋側に分布、深山の岩地にはえる落葉低木(高さ2-4m)。4-5月、葉が開く前に枝先に1個の花をつける。花は明るい淡紅色、杯形に広く開き、径5-6㎝。ミツバツツジやトウゴクミツバツツジに比べて一回り大きな花をつける。埼玉県では両神山(1723m)が有名で、例年ゴールデンウィークころが見ごろとなる。群馬県や栃木県にも有名な自生地があり、それぞれ地域によって別名があるようだ。標高570mほどの撮影地は、私の知る限りでは最も標高の低い自生地の一つと思われる。稜線直下にある自生地(写真上)と左隅に写る民家との標高差は約120mある。
 本種にはよく似たアケボノツツジとツクシアケボノツツジがあり、それぞれ本州(紀伊半島)・四国および九州に分布している。(写真上2014.4.12 写真下2018.4.4)

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