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ハマギク [キクの仲間]

海岸に咲く野菊
 台風21号が接近する前に見ておきたかった花の一つ。人を寄せつけないような断崖絶壁でも生育し、海を背景にした群落は一際美しい。そのような群落は、残念ながら東日本大震災による津波で甚大な被害を受けた場所でもある。
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ハマギク(キク科)Nipponanthemum nipponicum 浜菊
 青森県から太平洋岸を茨城県の那珂湊(現ひたちなか市)までに分布、海岸の崖や砂丘に生える亜低木。花や上部の葉から草本のように見えるが、茎は木化して太い。茎はそう生し、まばらに分枝して高さ0.5-1m。頭花は長い柄について径6㎝位。野生の花としては大きく、マーガレットを思わせる。江戸時代から栽培化されていたという。学名からも分かるが日本特産の属で1属1種。茨城県出身の植物学者・松村任三博士(東京大学附属小石川植物園初代園長)の命名による。
 写真下は震災から2年半後、比較的被害の少ない場所で撮影したものである。今回、少し緯度を上げて岩壁に咲くハマギクを探したが、工事による立入禁止区域や完成した高い防潮堤で、思うような撮影はできなかった。未だに復興半ばであることが強く感じられた。(写真上2017.10.17  下2013.11.1)

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