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タカアザミ [キクの仲間]

里山の畦で
 丘陵地が長い年月をかけて浸食されると谷状の地形が形成される。谷戸や谷津と呼ばれているところだ。開発から逃れて人の手が適度に入った谷津には、懐かしい風景が広がっていた。休耕田の畦では一際背の高いアザミ属の花が見頃になっていた。
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タカアザミ(キク科)Cirsium pendulum 高薊
 北海道~本州(長野県以北)に分布、堤防、野原、放棄畑などに生えるアザミ属Cirsium の越年草。茎は高さ1-2mで中には3mに達するものある。茎の太さは1㎝を越える。茎葉は長楕円形で、羽状に深裂し、上部ほど小形になる。頭花は長柄の先に、ぶら下がるように咲き、径2.5-3.5㎝。

 アザミ属は、分布が広いものと狭い地域固有種があるといわれる。本種の分布域は広く、関東地方では北から比較的新しく入ったものと考えられている。基準産地はシベリア北部といわれている。撮影した個体の高さは2mを軽く越えていた。私にとって分かりやすいアザミ属の一種である。(2017.10.4)

【参考文献等】
国立科学博物館植物研究部 日本のアザミ
佐竹義輔他 編(1981), 「日本の野生植物 草本Ⅲ合弁花類」 平凡社
米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info

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